FAQ



Q1  軽種と呼ばれるのはどういうことですか。
Q2  馬の登録審査は誰がするのですか。
Q3  軽種馬以外の馬はどこの団体で登録するのですか。
Q4  外国の血統登録機関について簡単に説明してください。
Q5  異なる種雄馬を交配することは認められていますか。

Q6  人工授精はなぜ利用できないのでしょうか。
Q7  馬の個体識別の方法にはどのようなものがありますか。
Q8  血統登録証明書には「せん馬」という表現がありますか。
Q9  鹿毛と栗毛の違いを簡単に説明してください。
Q10 産駒の毛色の出現頻度を教えてください。

Q11 白毛馬について紹介してください。
Q12 白毛はアルビノ(先天性色素欠乏症)ではありませんか。
Q13 アラブ血量の計算方法を教えてください。
Q14 馬の年齢の数え方を教えてください。
Q15 産駒の生産月の分布を教えてください。

Q16 血統や繁殖成績を調べるにはどうすればよいのですか。
Q17 インターネット血統書に、収録されている繁殖成績は、何件位ですか。
Q18 財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの出版物はどこで購入できますか。
Q19 供用予定種雄馬名簿を利用することはできますか。
Q20 血統登録から繁殖登録への流れを教えてください。

Q21 どのくらいの産駒が種雄馬、または種雌馬として牧場へもどれるのですか。
Q22 死亡または用途変更となる種雄馬、種雌馬は年間にどのくらいですか。
Q23 サラブレッドのパスポートとはどのようなものですか。
Q24 シャトルスタリオンとは何ですか。
Q25 我が国に輸入された競走馬や持込馬の父を調べることはできますか?


Q1
軽種と呼ばれるのはどういうことですか。
A1
軽種とは、馬の品種を大別したときに、軽快な運動性から連想されたものと 言われていますが、我が国では、昭和12年8月10日農林省告示第269号「馬の種類呼称」 によって分類方法が改められて下表のように細別されたときから、アラブ、サラブレッ ド、アングロアラブ、アラブ系種、サラブレッド系種が軽種と呼ばれております。

軽種1.アラブ
2.サラブレッド
3.アングロアラブ
4.アラブ系種
5.サラブレッド系種
中間種1.アングロノルマン
2.アングロノルマン系種
3.軽半血種
4.中半血種
5.重半血種
重種1.ペルシュロン
2.ペルシュロン系種
3.重系種
在来種1.和種

なお、この「馬の種類呼称」の説明は、昭和12年8月10日12馬9874号馬政局長官通牒で詳しく されていますが、現在では、軽種以外の分類は利用されなくなりました。

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Q2
馬の登録審査は誰がするのですか。
A2
登録に関する馬の審査は登録審査委員が行います。
登録審査委員とは、馬に関する学識経験者又は本財団の職員の中から本財団理事長によって委嘱又は任命された者で、現在22名の登録審査委員と43名の委嘱登録審査委員が登録や個体識別のための審査を行っています。

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Q3
軽種馬以外の馬はどこの団体で登録するのですか。
A3
軽種馬以外の馬の登録は、社団法人 日本馬事協会が行っています。

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Q4
外国の血統登録機関について簡単に説明してください。
A4
国際血統書委員会(International Stud Book Committee = ISBC) が承認している血統書は世界で64血統書(73ヶ国*)あります。 ISBCは世界を6つの地域に分け、各地域からの代表が毎年1回ミーティングを行っています。

地域割りとその代表国、機関は以下の通りです。

地域代表国機関
アジア インド Stud Book Authority of India
日本 (財)ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
(Japan Association for International Racing and Stud Book)
オセアニア オーストラリア Australian Stud Book
ニュー・ジーランド New Zealand Thoroughbred Racing Inc.
ヨーロッパ・
地中海
フランス Ministere de l'Agriculture et de la Peche,
Service des Haras, des Course et de l'Equitation
イギリス・
アイルランド
Weatherbys
北アメリカ アメリカ合衆国 The Jockey Club
南アメリカ
Organiacion Sud-Americana de Formento del Pura Sangre de Carrera (OSAF)**
南部アフリカ 南アフリカ The National Horseracing Authority

 *
イギリス=アイルランド、アメリカ合衆国=カナダ 等一冊の血統書で複数国をカヴァーしている場合がある。
 **
南アメリカのOSAF(南米競馬機構)とは南アメリカ地域の競馬と生産を統括する機関であり、機関としてISBCの代表となっている。OSAFを代表して、アルゼンチンのJockey Club Argentinoの代表が参加している。

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Q5
異なる種雄馬を交配することは認められていますか。
A5
同一年度に1頭の種雌馬に2頭以上の種雄馬を交配することを配合変更と称しています。
本財団では従来、一発情期間中における配合変更により生まれた産駒の血統登録申込みについては認めていませんでしたが、 DNA型検査の導入に伴い平成12年1月より全ての配合変更による産駒の血統登録申込みを認めるようになりました。
配合変更により生まれた産駒の血統登録申込みがあった場合、本財団は交配された全ての種雄馬の種付証明書の提出を 義務付け、登録するための審査を行っています。また、登録申込みのあった全ての産駒について血液型検査による親子 判定が行われており、配合変更による産駒のうち血液型検査では親子判定ができない一部の産駒についてはDNA型検査を 実施することにより親子判定を行っております。
なお、毎年配合変更により生まれる産駒の数は200頭前後で、その母馬のほとんどが2頭の種雄馬により交配されて おり、3頭以上の種雄馬が交配されるのは稀なケースです。

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Q6
人工授精はなぜ利用できないのでしょうか。
A6
サラブレッドの登録に関する世界共通のルール作りのために設けられている 国際血統書委員会(ISBC)において、人工授精、胎児移植ほかあらゆる人工的な手段によるサラブレ ッド生産の禁止が合意されています。
 その理由として、

 (1)伝統的にサラブレッドの生産の基本は、産駒が自然の妊娠により生産されること。
 (2)国際的に競馬規程は人工的な方法で生まれた馬を競走から排除していること。
 (3)遺伝子的悪影響の可能性もあること。
 (4)産業界全体、特に国際取引に与える商業的影響が大きいこと。
 (5)大多数のサラブレッド生産者団体が禁止の継続を支持していること。
 (6)血統の多様性が失われることで、競馬の魅力に悪影響を及ぼすこと。

以上6つの理由が挙げられています。
わが国もこれにならい、本財団のみならず競馬及び生産関係の各団体は、原則的に人工授精解禁には 反対の意思統一をしています。

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Q7
馬の個体識別の方法にはどのようなものがありますか。
A7
個体識別は、年齢や環境によって変化しないものを利用しています。
馬以外の家畜では、耳を切る方法や標識をつける方法がありますが、見た目が悪いことや運動などに 影響することから馬には採用されていません。

A. 先天的に備わっているものを利用する方法
外見(性・毛色・白斑・旋毛せんもう等)によるもの (各国で採用)
―形、色、位置および数の違いを記録します。 詳しくは馬の登録のしくみをご覧ください。
写真 (アメリカ、カナダ、プエルトリコで採用)
―前後左右から馬体全体を撮影します。
夜目よめ 付蝉ふぜん
―アメリカ、カナダ、プエルトリコ、ベネズエラでは、四肢にある夜目(付蝉)を一定の距離で撮影した写真により、 その形と面積を照合します。イギリス、アイルランドにおいては、数年前から特徴が少ない馬に手書きで利用されています。
血液型検査法 (各国で採用)
―馬の血液型には、凝集反応や溶血反応によって分類する赤血球抗原型と、電気泳動法によって分類する 血液蛋白質型があり、これらの検査項目は世界的に標準化されています。
DNA型検査法 (各国で開発中)
―DNA型検査は血液型検査より、さらに精度が高く、DNA多型マーカー(マイクロサテライト)を利用して 個体を識別します。
B. 人為的に付加したものを利用する方法
烙印らくいん
―記号、数字または図形を馬体の皮膚に 焼きつけて人工的に火傷をおこす焼烙烙印と、皮膚に凍傷を起こさせて白色毛を再生させる凍結烙印 (オーストラリア、ニュージーランドで採用)があります。
入墨いれずみ (アメリカの一部の州、フランスでは特徴の少ない馬に採用)
―上唇内側に文字と数字を入墨します。
マイクロチップ (イギリス、アイルランド、タイ、韓国等で採用)
―注射器で体内に装着したマイクロチップのデータ(固有番号)を、体外で読取り器が読み取ることで識別が行なわれます。

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Q8
血統登録証明書には「せん馬」という表現がありますか。
A8
本財団が血統登録する馬の性の表記は雄及び雌に限定されており、性別の判定については、外部生殖器構造物を肉眼上で判定しています。
一般的にせん馬(Gelding)と呼ばれる去勢された雄馬については、去勢手術を実施した獣医師の去勢証明書の届出により、その事実を本財団が交付する血統登録証明書に付記しますが、性の表記はあくまでも雄のままで取り扱われます。
なお、JRA、NARに競走馬として登録された馬においては、去勢した雄馬の性は、「せん馬」と記載されています。

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Q9
鹿毛と栗毛の違いを簡単に説明してください。
A9
簡単にいえば、鹿毛は長毛と四肢の下部が黒色で、栗毛は黒くはなりません。

鹿

kage
被毛は明るい赤褐色から
暗い赤褐色まであるが長
毛と四股の下部は黒色で
ある。栗毛との違いは長毛
と四股の下部の色で栗毛
は黒くならない。


kurige
被毛は黄褐色で、長毛は
被毛より濃いものから淡く
白色に近いものまである。

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Q10
産駒の毛色の出現頻度を教えてください。
A10
産駒の毛色の平均出現頻度は次の通りです。(単位:%)

栗毛 栃栗毛 鹿毛 黒鹿毛 青鹿毛 青毛 芦毛 白毛
23.8 0.7 51.2 14.2 2.6 0.4 7.1 0.01

最も多い毛色は鹿毛で、次に栗毛、黒鹿毛、芦毛、青鹿毛、栃栗毛、青毛と続きます。

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Q11
白毛馬について紹介してください。
A11
白毛馬とは、生まれた時から全身の毛がほとんど白色で、皮膚はピンク色である独特な外観をしている馬です。
これまで日本では、次の16頭の白毛馬が血統登録されています。(2007.2.1現在)

白毛馬
品種 馬名 生年 品種 馬名 毛色 品種 馬名 毛色
サラ ハクタイユー(JPN) 1979 サラ ロングエース(JPN) 黒鹿 サラ ホマレブル(JPN)
サラ カミノホワイト(JPN) 1983 サラ カブラヤオー(JPN) 黒鹿 サラ クレナイオーザ(JPN)
サラ系 ミサワパール(JPN) 1991 サラ ハクタイユー(JPN) アア ウインドアポロツサ(JPN)
サラ ミサワボタン(JPN) 1993 サラ ハクタイユー(JPN) サラ カミノホワイト(JPN)
サラ系 ハクホウクン(JPN) 1994 サラ ハクタイユー(JPN) アア ウインドアポロツサ(JPN)
サラ シラユキヒメ(JPN) 1996 サラ サンデーサイレンス(USA) 青鹿 サラ ウェイブウインド(USA) 鹿
サラ系 ホワイトワンダー(JPN) 1996 サラ ハクタイユー(JPN) アア ウインドアポロツサ(JPN)
サラ ホワイトペガサス(JPN) 1998 サラ アスワン(JPN) 鹿 サラ マッグマドンナ(JPN)
サラ ハクタイヨー(JPN) 2001 サラ ハクタイユー(JPN) サラ ロツチウインド(JPN)
サラ シロクン(JPN) 2003 サラ ブラックホーク(GB) 鹿 サラ シラユキヒメ(JPN)
サラ ホワイトベッセル(JPN) 2004 サラ クロフネ(USA) サラ シラユキヒメ(JPN)
サラ マルマツライブ(JPN) 2004 サラ ライブリーワン(USA) 青鹿 サラ トシノフラワー(JPN)
サラ系 ハクバノデンセツ(JPN) 2004 サラ系 ハクホウクン(JPN) サラ フラッシュリリー(JPN)
サラ 馬名未登録 2005 サラ クロフネ(USA) サラ シラユキヒメ(JPN)
サラ系 馬名未登録 2005 サラ系 ハクホウクン(JPN) サラ フラッシュリリー(JPN)
サラ 馬名未登録 2005 サラ ミラクルアドマイヤ(JPN) 鹿 サラ ブラックルシアン(JPN) 青鹿

シラユキヒメ

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Q12
白毛はアルビノ(先天性色素欠乏症)ではありませんか。
A12
真のアルビノの動物は、全身の皮膚、毛及び眼にも色素がありません。つまり皮膚や眼は血管があるため、どの角度から見てもピンクか赤色に見える白い毛のハツカネズミやウサギのような個体を言います。
白毛の馬は、出産時から全身の毛がほとんど白色、皮膚はほとんどピンクであるところまではアルビノに似ていますが、眼には色素があり普通の有色(黒色か焦茶色、稀に青色)であることが異なります。今まで色素を全くもたないアルビノの馬は知られていません。
また、白毛馬には毛及び皮膚に有色の斑点のあるものもいます。

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Q13
アラブ血量の計算方法を教えてください。
A13
父のアラブ血量と母のアラブ血量を合計して2で割って計算しますが、小数点第3位以下は切り捨てます。
このとき、アラブはアラブ血量100%、サラブレッドはアラブ血量0%で表します。

例えば、アングロアラブであるトチノミネフジは以下のように計算されます。

父 アア シナノリンボー(28.83%)
アア トチノミネフジ < 

母 アア カンダサカエ (28.12%)
(28.83+28.12)/2=28.475 となり小数点第3位以下を切り捨てますので28.47%のアラブ血量となります。

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Q14
馬の年齢の数え方を教えてください。
A14
馬の年齢の数え方は、ある基準日を設けてその日を超えると加算していきます。
基準日は、北半球ではすべての国で1月1日、南半球では7月1日の国(南アメリカ大陸の国々)と8月1日の国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)があります。
外国における年齢の言い表し方は、生まれた年は0歳(Foal)、基準日を超えると1歳(Yearling)、2歳(2-Year-Old)、3才(3-Year-Old)となります。
我が国では、これまで習慣によって、生まれた年を当歳(1歳)、基準日を越えると2歳、3歳という具合に数え年で馬の年齢を言い表していましたが、平成13年1月1日より、 外国における年齢の言い表し方との統一をはかるために競馬施行規程が改正され、生まれた年を0歳(当歳)、基準日を越えると1歳、2歳、3歳と加算していく数え方となりました。

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Q15
産駒の生産月の分布を教えてください。
A15
産駒の生産月の平均分布は以下の通りです。

生産年  1月   2月   3月   4月   5月   6月  7〜12月
1995年 0.1 3.3 24.8 37.2 29.5 5.0 0.0
2000年 0.6 7.2 27.8 35.1 25.7 3.6 0.0
2005年 2.8 12.5 28.8 34.0 20.1 1.8 0.0
(単位:%)

最も生産頭数が多い月は4月ですが、1995年に比べ年々早生まれの傾向にあります。

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Q16
血統や繁殖成績を調べるにはどうすればよいのですか。
A16
書籍版の血統書に産駒の生年で数年分を一括して母別に掲載(父は繁殖成績欄に併記)してありますので、該当する年の血統書を見れば調べることができます。
なお、インターネット血統書データベースサービスでは、24時間、いつでも最新の情報をご覧いただけます。

サラブレッド血統書
第1巻大正14年〜昭和15年
第2巻昭和15年〜昭和20年
第3巻昭和21年〜昭和24年
第4巻昭和25年〜昭和28年
第5巻昭和29年〜昭和32年
第6巻昭和33年〜昭和36年
第7巻昭和37年〜昭和40年
第8巻昭和41年〜昭和44年
第9巻昭和45年〜昭和48年
第10巻昭和49年〜昭和52年
第11巻昭和53年〜昭和56年
第12巻昭和57年〜昭和60年
第13巻昭和61年〜平成元年
第14巻平成 2年〜平成 5年
第15巻平成 6年〜平成 9年
第16巻平成10年
第17巻平成11年
第18巻平成12年
第19巻平成13年
サラブレッド系種血統書
第1巻昭和 7年〜昭和32年
第2巻昭和33年〜昭和36年
第3巻昭和37年〜昭和40年
第4巻昭和41年〜昭和44年
第5巻昭和45年〜昭和48年
第6巻昭和49年〜昭和52年
第7巻昭和53年〜昭和56年
第8巻昭和57年〜昭和60年
第9巻昭和61年〜平成元年
第10巻平成 2年〜平成 5年
第11巻平成 6年〜平成 9年
第12巻平成10年
第13巻平成11年
第14巻平成12年
第15巻平成13年
アラブ・アングロアラブ血統書
第1巻昭和 9年〜昭和34年
第2巻昭和35年〜昭和52年
第3巻昭和53年〜昭和58年
第4巻昭和59年〜昭和62年
第5巻昭和63年〜平成 3年
第6巻平成 4年〜平成 7年
アラブ系種・軽半血種血統書
第1巻昭和23年〜昭和52年
第2巻昭和53年〜昭和58年
第3巻昭和59年〜昭和62年
第4巻昭和63年〜平成 3年
第5巻平成 4年〜平成 7年
アラブ・アングロアラブ・アラブ系種血統書
2000年平成8年〜平成10年
2001年平成11年
2002年平成12年
2003年平成13年

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Q17
インターネット血統書に、収録されている繁殖成績は、何件位ですか。
A17
書籍版の血統書及び2002年以降の約38万件の繁殖成績が収録されています。

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Q18
財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの出版物はどこで購入できますか。
A18
中央競馬ピーアールセンター(株)で販売しております。
電話番号は 03-3436-2027 です。

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Q19
供用予定種雄馬名簿を利用することはできますか。
A19
供用予定種雄馬名簿は、業務用資料として関係者のみに配布されることから一般には販売しておりません。しかし、JRA関東広報コーナー、JRA競馬博物館、プラザエクウス渋谷、JRA関西広報コーナー、プラザエクウス梅田及び競走馬のふるさと案内所で閲覧することができます。

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Q20
血統登録から繁殖登録への流れを教えてください。
A20
通常の軽種馬の生産から血統登録、繁殖登録へのながれを輪図で表しました。

nagarezu

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Q21
どのくらいの産駒が種雄馬、または種雌馬として牧場へもどれるのですか。
A21
日本で血統登録される産駒は、内国産馬と輸入馬に分けられます。それぞれが種雄馬または種雌馬になれる割合を調査してみると以下のようになりました。


種雄馬種雌馬調査対象馬
内国産馬0.5%31%1989年産     (雄4247、雌4282)
輸入馬 8%84%1984年〜1993年産(雄 646、雌 420)

輸入馬は、血統や価格等から競走後に種雄馬や種雌馬に利用しようと計画されて輸入されるケースが多いことと競馬での競走能力が高いことから、繁殖に利用される率が高くなっていると思われます。

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Q22
死亡または用途変更となる種雄馬、種雌馬は年間にどのくらいですか。
A22
サラ系統の種雄馬で50頭前後、種雌馬で1,000頭前後・アラ系統の種雄馬で30頭前後、種雌馬で 700頭前後です。なお、下記の表は1997〜1999年に廃用となった種雄馬及び種雌馬の表です。

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Q23
サラブレッドのパスポートとはどのようなものですか。
A23
人が海外に出掛けるときパスポ−トを携帯するように、欧米諸国では、馬も移動時に 常に 個体識別ができるようパスポ−ト(個体識別手帳)の携帯が義務付けられています。
その内容は馬の馬体図、特徴、血統、産地をはじめとして、統轄機関による移動時の裏書や、ワクチンの接種経歴 などが記載されています。
日本国内ではこの制度を採用しておらず、輸入馬のパスポ−トは事実上無用となりますが、当該馬が日本を再出国 する際に再び必要となり、また、1995年より日本産馬が外国に移動する際にも国際情勢に合わせてパスポ−トを 発行しております。

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Q24
シャトルスタリオンとは何ですか。
A24
季節繁殖動物であるサラブレッドは、北半球では主に3〜5月、南半球では9〜11月に繁殖活動を行いますが、それにあわせ、北と南を種付のために行き来する種雄馬をシャトルスタリオンと呼んでいます。 アイルランドに繋養されていた種雄馬がオセアニアで種付を始めて以来、ここ数年ヨ−ロッパ〜オセアニア間、アメリカ〜オセアニア間、そして日本〜オセアニア間での種雄馬の移動が盛んになってきました。

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Q25
我が国に輸入された競走馬や持込馬の父を調べることはできますか?
A25
インターネット血統書データベースサービスのメニュー(輸出入馬、父馬別血統登録馬)で、24時間、いつでも最新の情報をご覧いただけます。

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